カーニヴァル・ジャパネスク Act. 2
(地雷見え見えの)運命に逆らい、青年は『LIMBO』の世界へ足を踏み入れる―――。
……と思ったが、店の入口ドアが表道からとても見えやすい。
周囲の目が怖くなる。
というか、あれは入口なんだろうか。俺が開けていいものなのか。
なんかチャイムあるっぽいし、呼び出して開けてもらうものなのか。
わからん。ぜんぜんわからん。
一回休み。
結局、周囲を2~3周したところで、意を決して店に電話をかけた。
プルルル……pururu……
チュイ-ン
プシュウン
電話終わって10秒後ぐらいにドア開けた。
初老の男性が既にスタンバっていた。
「どうも、ようこそいらっしゃいました。さっきの電話の方ですよね?」
「ア、ハイ」
「コースはこのような形になりますが、既にお決まりですか?」
見開きタイプのメニューを渡される。なんかお高いレストランみたいな対応だな。
「ア……じゃあこの2回転のヤツで」
「承知しました。こちらで手洗いうがいお願いしますね~」
お手洗いへ。
足元には、無造作に捨てられまくったうがい薬のパックたち。
こええよ。何だよこれは。
身支度を済ませたところで、ついにB7Rへ誘導される。
対戦相手待ちの状態だ。
何十年も前のソファだろう。座面がヘタれてるし破れもスゴイ。
渡されたドリンク、結構波々入れてくれてるね。
壁のポスター、いつの奴だよコレ。オトナ帝国かよ。
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……あれ?
何で周囲の状況が視えるんだ?
…………明るくねえか?
ピンサロって、真っ暗な中でジュポジュポされるモンじゃあないのか?
不安な俺を横目に、一人目の嬢が領空侵犯してきた。
ムチムチのおっとりお姉さんみたいなのが来た。
…いや、ムチムチというか、ぽっちゃりだなこれは。殺人的なお腹だ。
……でも顔は悪くないぞ。
「こんばんは~♪〇〇っていいます~(名前忘れた)」
「あ、どうも」
「今日はよろしくおねがいしますね~♪」
初っ端ボディタッチがスゴイ。おっぱいがでかい。
でもむにょんむにょんだ。
うーむ。
キスからのジュッポジュッポでイカされた。
致した後の世間話はあんま覚えてない。
「私ね~人妻なんですよ~」
「へ~(嘘だろ)」
以上。
……小休憩。ビシ。
ここで一気にドリンクを飲み干す。
一回果てた後だが、調子は良い。連戦イケるぞ。
準備ができたところで、2戦目の相手が来た。